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シリーズ『中古車購入時のチェックポイント』その③外装で修復歴を見る編

こんにちは。今回はシリーズ『中古車購入時のチェックポイント』その③外装で修復歴を見る編をお伝えします。

 

さて、一般ユーザーの皆さんが、修復された事故車を完璧に見分けるのは実際の所かなり難しいです。

と、言うよりほとんど不可能ではないでしょうか。

現在は修理の技術が進歩し、フレーム修正機などを使うと歪んだ車もかなりきれいに修理出来てしまいます。

しかし、修理・修復をした車は必ずその痕跡があるのです。(必ずしも全てが該当する訳ではありませんのでご了承ください)

中古車販売店で、購入予定や目的の車両があったら、先ずはここを確認しましょう。

 

①パネルの隙間を確認

パネルとは、主にボディの外装を形成しているボンネット・フロントフェンダー・ドア・トランク等を指します。

パネルに小さなへこみ程度であれば、へこんだ部分をひっぱりだして板金塗装をして修復しますが、ひどい損傷の場合はパネルそのものを交換・塗装するので他のパネル部分と比べ、新しい塗装面となり色味や艶が際立っていることがわかります。

車体は基本的に左右対称になっています。左右のフレームの形状が違っていたり、ボンネットとフェンダーの隙間が違っている場合は、どちらかの側面が事故で変形したり、部品交換されている可能性があります。

ボンネットやドア・トランクなどを閉めた時のパネルの隙間を確認します。普通の車は、隙間が均一で、パネルが浮いていることもありません。

しかし、事故でフレームが曲がったり、修理・交換している場合、隙間がズレていたり、横から見るとボンネットが浮いているなどの症状が見られます。

 

②パネルの色・艶の違いを見る

斜め後ろ、もしくは斜め前から車全体を見回して、塗装の色や艶に変わりがないかを確認してください。

メーカーが工場で車を生産するときの塗装は大がかりな機械によるものですので、色・艶も均一なはずですが、板金している箇所は手作業による塗装ですので微妙に色合いが変わっている場合が殆どです。

経年劣化による色合いの変化もありますので、一部分だけが妙に鮮やかだったり、艶が出ている場合などは事故によりその部分を板金塗装やパネル交換をした可能性があります。

 

③ボルトの塗装を見る

ボンネットやトランク・ドアを開けると、繋ぎ目部分にボルトが使われていますが、通常、新車時のボルトは塗装されています。(※まれに未塗装もあり)

塗装が剥げていたり、ボルトの角に傷・錆などが見られた場合は、その部分のボルトを外したことになります。

ボルトの色が剥げていること自体に問題はありませんが、その周辺の部品を修理・交換したということですので、どういった修理を行ったのかお店の人に確認する必要があります。

 

④シーラーを見る

ドアやボンネット・トランク裏の縁には、シーラー(シーリング)と呼ばれる防水加工があります。

側面に衝撃を受けてドアを交換した場合、シーリングの形状が変わります。

例えば、シーリングの形が途中で崩れたり曲がったりしていたり、左右の扉でシーリングの形状が明らかに違う場合、ドアを交換したことになります。

ドアを交換しただけで、フレーム部分が無事であれば修復歴車には当たりませんが、ドアを交換しなければいけないような事故に遭ったということになります。

 

以上のことを参考に、少しでも疑わしいものを発見したときはお店の人に確認をしてみてください。どのような事故を起こしているのか教えてくれるはずです。

素直に説明してくれるところは信頼できると思いますし、言葉を濁すようなところは何かやましいことを隠している可能性があります。

※ごくまれに台風や豪雨による洪水で冠水歴のある車が低価格で販売されていたりしますが、絶対におすすめできません。

市場平均相場よりも異常に安い中古車等を見かけたりした場合は、冠水歴か無いか等、チェックしておきましょう。

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